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小笠原秋という陰影 −映画『カノ嘘』雑感 その4−
ここへ来て、カノ嘘雑感の続きを書くことになろうとは思ってもみなかったのですけど。

先日の地上波初登場をうっかり観てしまったら、すっかり脳内が秋一色になってしまってびっくりした。

そんな衝動で、これを書いています。


なんと言われようと、私が佐藤健という深い穴に落ちた作品ですのでですね。

やはり人間、「初めて」は特別に感じるものなのだなあ…。

というのがまずは観終わったあとの感想。

たけるさんが今後どのようなはまり役を得ようとも、私にとっての一つのイデア(※)はこの秋という、しちめんどくさい男であり続けるんだろう。

そう感じるほど、私はやはりこの秋という人物に魅力を感じます。

ただ、これほんと〜に不思議なんですけれど、私、この秋のビジュアルがめちゃくちゃ好きかというと、そうではないのですよねえ。

むしろ、この映画のプロモ期のたけさんのビジュアルはすげえいいなと思うのですけど。
クリプレと一緒に一夜限りのライブしたときとか。
6・1/2(ろっかにぶんのいち)のポートレートとか。
あのビジュアルは神がかってる。と思う。

写真集『ALTERNATIVE』の頃とか、撮影時期としてはろっか〜の直後なはずなのにまた全然別の人ですけど、あれもすごく好き。

(その直後のビタブラの頃になるとまた全然別の人ですし、少し私の好みとはズレていくわけですが。)

秋に話を戻すと、前髪うっとおしいし、顔色悪いし、線が細すぎるし。

でもそれが秋、なんですよね。

好みではないけど全然イヤじゃない。 (もとがたけるさんなのでイヤであろうはずがないんですが。)

それどころか、その暗い目に、理子という才能に出逢って光が差していく様子だとか、最初は手引かれて走ってもめっちゃ息切れしてたのに、湧き出してくる音に自然と走り出してしまう様子だとか。

とにかく、めんどくさくて前髪うっとおしくて線の細いビジュアルだからこそ、できた描写というのが本当にたくさんたくさんあって、それも、そのどれもが、私にとって、とても愛おしいシーンなんです。

そう考えると、やはり私の好きの対象は秋のビジュアルも含まれてのことになるんだろうと思うのですけど、まあ、とどのつまり何が言いたいのかというと、私は小笠原秋が大好きだって、そういうことです。



あ、あとあれだ。
これだけは言っておきたい。

観終わった後に久しぶりにサントラ聴いて、やはり思ったんですけど。

な・ん・で、「卒業」アコースティックver.に秋のコーラスが入ってないんだよおおおおおおお…!!!!!

これだけがいまでも不満です(笑)


※あ、もちろん佐藤健が演じる役としてのイデア、ですね。
| 映画 | 20:45 | comments(0) | trackbacks(0)
「るろうに剣心」Blu-ray
うん、こんなことだろうとは思ってたんだ、うん。(涙目)

「るろうに剣心」コンプリートBlu-ray BOX(数量限定生産)特典付

「るろうに剣心伝説の最期編」特典付

『CUT』の特別編集ブックレットをどう捉えるかだよね、うん。(再び涙目)

しかしこの2本のカバー写真、かっこeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!(白目)

【追記】
…あれ?これよく見たら特典かぶって、ない…の???
涙目にならなくておけ?
えと、一作目持ってない俺はコンプBOXをアスマで買えば映像特典は全部ついてくるってそゆこと??
1作目はもう初回限定とかのは残ってないんだろうし、コンプでいい?のか…な?

【追記の追記】
いや、特典はかぶっておる。
というか、かぶってて良かったてことだろう。
落ちつけ俺。
で、『CUT』特別ブックレットてのが京都編にしかつかないのかと思ってたけど違うのな。
冷静になって考えてみると俺にとってのポイントは一作目の扱いをどうするか、ということなのか。

1作目を豪華版で買ったとしても、ブックレットと台本はもうつかないのな。
で、コンプBOXにはブックレットはつく(台本つかない)、と。
でもアスマで豪華版買えば釜山映画祭だとかの映像特典はつく。

京都編のマグネットは、まあいらんので。

以下シミュレーション。
全くの個人的メモなのでたたみます。
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| 映画 | 10:18 | comments(0) | trackbacks(0)
時代のルサンチマン るろうに剣心―伝説の最期編―雑感その2
先日3回目となる最期編を観てまいりました。
もしかしたら映画館で観られるのはこれが最後になるかも。
そう思って観たからか、感無量感ハンパなかった。
やぱ最後編イイね!

札幌周辺の京都編上映も終息に向かっているようです。
前後編連続で見る夢は果たされない可能性が高くなってしまったけれど、なんだろう、この満足感。

ただ、やはり最初の湧き立つような感情のうねりが落ち着いてきたからか、この映画の大作だからこその違和感というか。
それを冷静に感じ取れるようになってきたのも事実で。

そんなわけで、私がこの作品から得られたカタルシスは極上のものだったということを前提として、物語の構造としての違和感みたいなことに少し言及しておこうと思います。

とかなんとか言ってみたけれど、以下、志々雄さんのある言葉に必要以上に萌えてしまった自分の取扱説明書。
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| 映画 | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0)
肉体と精神との臨界  ―『るろうに剣心 伝説の最期編』雑感―
ーりんかい【臨界】〔物理〕物質がある状態から別の状態に変化する境目。中性子を放出しつつ核分裂反応が連鎖的に激しく進むこと。(岩波国語辞典第六版)

ーりんかい−てん【臨界点】物質の相転移における臨界状態を示す変曲点。液体と蒸気との共存状態がなくなって連続的に変化するようになる点。(デジタル大辞泉)



本日、私的初日を迎えました。
三連休の最終日、私の街にあるイオンシネマは月曜日が1100円の日ということもあり、いちばん大きなスクリーンで後段、中段はほぼ満席、下段も埋まりつつあるなか私が選んだのは中段通路を挟んで2列目の真ん中。
シアターに入ったら中学生女子グループと小学生の姉弟2人組の間だったのですが、右隣の弟くんが物語が進むにつれて前のめりになっていく様が大変かわいらしかったです。

そいえば、チケットの列に並んでいる方たちほとんどがるろ剣買ってましたけども、後ろに並んだとてもダンディなおじさまふたりが「前の(京都編)もやってるね。続けてみるとしたら(うんぬんかんぬん)…」みたいな話をしていて、「ああ、もっと大きな声で!」て思った今日の昼下がり。

私もできることなら京都編と続けて観たかったのだけど、すでに京都編が1日2回上映になっているうえ全く接続を考えないタイムスケジュールでどういう了見なのか担当者をこんこんと問い詰めたい気分を押さえ、今日のところは最期編のみの鑑賞。
でも京都編がやっているうちに前後編続けて観てやろうと目論んでおります。

今回、ほぼ前情報なしで挑んで本当に良かった。
京都編公開から先のネット情報には細心の注意を払っていました。
ファンサイトの記述もプロモ動画もほとんど見ていないし、雑誌も読んだのはtakaとの『cut』くらいかな。
『BARFOUT』と『pict up』は写真は十二分に堪能させていただきましたけれど、こないだの『awesome!』にいたっては買ってから本屋の袋に包まれたまま本棚にそっとしまわれております。
このあとやっと読みふけることができます。
この1カ月ちょっと、な、長かった…。

以下、少なからず内容に触れることになるのでたたみますね。
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| 映画 | 20:59 | comments(2) | trackbacks(0)
『るろうに剣心―京都大火編―』雑感 その2
ここ数日のメモ帳を整理していたら、こんな雑文が出てきた。
12日(火)に観に行ったはずだからその日に書いたものだけれど、危うく破棄するところだった。
本当は箇条書きのところもいちいち語りたいところではあるのだけれど、全部書いてから…とかやりだすとまた忘れること請け合いなのでとりあえずアップ。
ああ、すみませんすみません、こんな中途半端な文章で。

あと、また忘れそうになると思うから、もひとつ覚書。
ここに書けるほどまとまるかどうかは疑問なのですが、この映画の在り方と「時間」については、いつか再考してみたい。
(あ、ござるについてもそうだった…。)

↓↓↓雑文ここから↓↓↓

本日予定がキャンセルになってぽかんと時間が空いたので、またしても映画館に行ってまいりました。
前売り持ち歩いてて良かった。

数度目にしてやっと剣心に集中してみることができました。
いままでも剣心中心にしか見てないつもりだったのですが、やっと頭の中で情報がしかるべきところに収まってきたからなのでしょうか。
見ようと思ったものをそのまま、見れるようになってきたというか。

目のカタチが、色が、こんなにも変わってしまうのですね、佐藤健という人は。
かわいい半月形の目で笑っていたかと思えば、次の瞬間逆△になるとか。
静かに切れ長だった目尻がぐっと持ちあがってまっくろな目になったり、とか。
マンガだったらこういう表現方法あるよ、確かに。
だけど、それを生身の身体でやってのけちゃうってどういうことだろう。
すっっっげえな、たけるさん。

以下、観ていて脳内スクリーンに焼き付いていることども。

・恵と佐之のやりとり
・少年の背中に置かれた手
・たおちゃんの表情
・泯さんの肉体について
・カットと時間の切り方について
・伸縮自在であるはずの時間について
| 映画 | 00:06 | comments(0) | trackbacks(0)
るろうに剣心全国横断大ヒット御礼舞台挨拶―札幌大火編―
昨日の舞台挨拶にご招待いただきまして、行ってまいりましたYO!
当たるとは全く思ってなかったので予定がバッティング。
冷や汗かきながらねじこみました。
しかし、一生に一度くらいは生で見られたらよいかなとは思っていましたけれど。
その機会がこんなにも早く訪れるとは。
後ろから4列目という末席でしたが、ちゃんと生存している人なのだということと立体であることは確認できました。

るろ剣公式アカウントが逐一報告してくれているのでレポも何もといったところですが、自分の脳内に刻み込まれた映像メモ。

■舞台向かって右手から登場。青木さん、佐藤氏、大友監督の順。黒い上下でスクリーン下の帯色とかぶってどんな形のパンツだったのかがあまり見えなかったけれど、いつものようにちょっとゆったりめだったのかな?ちょっとだけ見えたシルエットが素敵でした。

■相変わらずマイクを通して話す声が良い。(のに会場のマイク音声がいまひとつでちょと残念。)

■名古屋からまっすぐ札幌に飛ぶはずが台風で飛ばず。翌朝6時台の飛行機で来たとのこと。
「前日入りできたらお寿司とか楽しみにしてたのにね!」てふるたけさん。
「でも夜はマイマイ蛾がね!蛾が苦手だから実は朝来れてほっとしてる(にこにこ)」て青木氏。
ここ(笑)ポイントだと思ったんですけど、誰も笑わずふむふむと聞いている会場が妙にツボでしたん。朝が苦手な北海Do民。
そしてなぜに青木さんは北海道の蛾事情にここまで精通されているのか。

■札幌の印象をきかれて「聞いた話によると、友達の高橋優がココ(札幌シネマフロンティア)でバイトしてたて聞いてびっくりしました!」てたけさん。それ札幌の印象とちゃう。

■マスコミの皆さんのための写真撮影時間でたいへんおとなしく待つ会場。しーん。「えっと、じっとしてることないですよー!」て思わず司会の人から。やはり朝が苦手な北海Do民。(と申しておきますが、概ねどんなライブでもリアクション薄い。愛情表現ベタな北海Do民。)

■そこからやっと「たけるさーん!」「たけるー!!」の声がちらほら。写真撮られながらいちいち「はーい」て返事する佐藤氏。

■たけさんを呼ぶ声の合間に「大友監督ー!!」て大きい声が。「もう一人はー!?」と少々おこな青木氏。会場「…(えっと。みたいな。笑)」絶妙な間があっての「むねりーん!(だったかな)」に苦笑いの青木氏。

■これから映画を見る皆さんへひとこと。「難しいこと考えないで、理屈抜きに観てほしいです。まずは、感じて下さい。」てたけさん。この言葉、すごくうれしかった。自分の感想とかぶっていたからかな。でも、なんだろう、じわっときた。

■最後は来た方向から掃けて行きました。途中ファイターズの帽子を思いっきり会場向かって投げる青木さん。たけさんは通路に面している皆さんと順に握手。ざわわとはなるけど、駆け寄ったりはできないDo民たち。

■札幌は朝イチだったからだろうけれど、舞台挨拶自体は20分くらいのものだったんではないかなあ。会場との質問コーナー(公式ツイッター見てると他の会場はあったように見受けられたのですが、どうなんでしょう)みたいなものもなくてあっさりな印象。でも私の初生たける、はこれくらいで十分でした。もっと濃かったり近かったりしたら大変です。いろいろと。

さて、残っている前売りはあと2枚。
次はユナイテッドシネマに行ってみようと思ふ。

あ、そうそう!
今日発表になりましたですね。これ。
「Rawlings」イメージキャラクター決定!!
これまたちょとうれしい。
中学時代ソフトボール部だったわたくし。
ミットとバッドはずっとRawlingsだったんでした。
上の方の写真が好き。
黒髪ちょいウエーブ、イイネ!
| 映画 | 00:59 | comments(2) | trackbacks(0)
『るろうに剣心―京都大火編―』雑感
いっこ前の記事でも書きましたけども、ネタばれ、というかこれは他の人の感想などを極力介さずに観た方が楽しめる映画だと思うので、以下、もしまだ未見の方は要注意です。
でも、もうここらへんはネタばれにも含まれないだろうと思いますのでたたまず行きます。

まずは、鑑賞前の脳内ざわざわ感が1回観たらで洗い流されたことについて。
これはもう、アクションの素晴らしさ。
これにつきるんだろうと思う。

ああ、ごめんなさい。
こんなこと、すでに数ヶ月前から言い尽くされていますよね。
でもね、やっぱり最初に特筆すべきはそこなんだろうと思うのです。

全然頭を通さなくていい。
体感する映画だと言ってもいいのかもしれない。
要するに、しのごの言わずに身体で感じろ!と。
そういうことでいいんですよね?
これ、貶めているつもりは毛頭ありません。

むつかしいこと考えながら臨んだ俺が悪かった。
そんなん何も必要なかった。
剣心の流れるような美しい殺陣を見せ(/魅せ)られているうちに、ガチガチになってた塊がさらさらの砂になってほどけていくような。
気持ちがいい。
そう感じたとき、ああ、これでいいんだって思った。
感じればいいんだ、って。

アクション映画って、私はほとんど見たことがありません。
思い出せるのは子どものころ観たジャッキー・チェンとキョンシー映画くらい。
だから、アクションの良し悪しも語る資格はないのだけれど。
少なくともそんな私が、これ、ずっと観ていたいって思った。

特に一対多数の戦いが本当に、気持ちいい。
映画館なのに何度か、巻き戻しボタン押しそうになった。



で。
そんなふうに体感的な気持ちよさに身を委ねていたら、最後にバチーンとどつかれるのな。
剣心、こわい。
志々雄さんよりこわい。全然こわいよ。
うあーん。

具体的な俺的つっこみ&巻き戻しポイントは下記のとおり。
さすがにたたみます。
ちなみに原作は読んでますけどもジャンプ本誌にて連載されていた頃のおぼろげな記憶しかないんで、とんちんかんなことを言ってましたら申し訳ありません。
 
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| 映画 | 10:43 | comments(2) | trackbacks(0)
『るろうに剣心―京都大火編―』を観てきた。
昨日の公開初日、行ってまいりましたーよー。
しかもしれっと、2回観てやりました。(ドヤ)

札幌の試写にはお招きいただけなかったので、公開初日が俺的初日。
本当はやっつけなくちゃいけない仕事があったのだけど、もう全然落ち着かなくて、このまま書類作ってたら絶対ミスしちゃうYO!ということで(体のいい言い訳)午前中の上映にズサーっと滑り込みました。

久しぶりにツアー初日を前にしたような緊張感で、チケット入手したあとも落ち着かず。
その気持ちをぶつけるように、わけのわからないメールを送りつけたりしておりました。
ああ、ごめんなさいごめんなさい。

札幌近郊の映画館でしたが、夏休み中のファーストデイということもあって我が町としては上々の入りだったのではないでしょうか。
客層は中高生や親子連れ、あとはおじさまのひとり客も多かった印象。
男の子の3人連れというのが多かったような。
なるほど、男の子ってあまり2人行動とかしないのかもしれないですね。
思ったより若い女の子は少なかったなあ。
そんななか私は中段ど真ん中で観ました。

初日迎えるにあたって、そして映画館の座席に座ってからの脳内ざわざわ感が、はんぱなかったです。
いろんな言葉や映像が浮かんでは消え浮かんでは消え。
そのたびにある方にかけていただいた「自分の好みや自分が感じたことを大事に」という言葉と、たけるさんの「まっさらな気持ちで観てほしい」という言葉を思い出していました。

で、観た結果。
いろんな事前情報は、これ、入れない方がよいですね。やはり。
もう、伝説の最後編は一切シャットアウトする方向で行きたい。

(けど、きっと見ちゃうんだろうなあ。
次号『CUT』なんて絶対読んじゃうYO!)

そして一度目観て、あ、このまま今日は終えられないって思ったんです。
これでもかこれでもかと突きつけられる映像に圧倒されてしまい。
ああ、こっちの感受性なんておかまいなしなのですね、という。
そんなものを大切に味わう暇なんてこれっぽっちも与えられずに。
あっけにとられているうちに終わってしまいました。

でも一回目を観た後の方が、ずっと頭がすっきりしました。
なんでかなあ。
と自分でも思いますが、その解析はめんどくさそうなのであとからにします。
(するのか)

なので一度目は暑気払いということに決めまして。
夕方、二度目に挑みました。
そこで感じた雑感は後ほどまた。
(でも映画はライブと違って何度も観られるのがとってもいいですね。
観たいと思ったらやってる、ってのがすごくいい。贅沢だー。)
| 映画 | 11:34 | comments(0) | trackbacks(0)
からっぽ、であること ―映画『カノ嘘』雑感その3―
以前私が長らく在籍していた場所は、何もかもが自由で、だから、とても不自由だった。

いま私はどこに立っていて、そして、どこへ向かおうとしているのか。

その立っているはずの土台も見えなくて。

依るべきマトリクスが見えない。

ベクトルが定まらない。

このことがどんなに苦しくて、そして不自由なことか。

以前は自明だったはずのその足元も、目的地も。

失うことが、見えないことが、私を、どんどん「からっぽ」にしていった。


その結果、必死で逃げて、抜け出して、いまここにいる。

どんなに走っても何をしても、目的地に着くことができない。

いまでも繰り返し同じ夢を見る。


誤解を恐れずに言うならば、それは。

創造、という光と影を併せ持つ世界の。

必然的な副作用、なのかもしれない。


深夜の秋のからっぽが、突き刺さるのは、きっとこういうわけなんだろう。
| 映画 | 18:21 | comments(0) | trackbacks(0)
メジャー(有名)であること ―映画『カノ嘘』雑感その2―
私は曽我部恵一の「有名になりたい」という曲が大好きだ。

サニーデイサービスを解散してひとりになって、インディーレーベルを立ち上げて。
あの頃の曽我部はとかく、日記にように曲を作っては惜しげもなく私たちファンに届けてくれていた。
まだ発売前どころか、その日そのとき作られた曲をネットラジオで生演奏、なんてことはざらで。

ああ、音楽を届けるということのとても根源的な形がここにあるって、そう思った。
それがウェブという最先端のツールで可能になったということも何もかも、これから本当に新しい時代がやってくるという予感にわくわくしていた。
メジャーもインディも関係なくって、届けたい人が、受け取りたい人に直で(介在なしに)手渡しできるって、すごいこと。

けれど、そんな世になればなるほど「メジャー」であることは難しくなってきた、ように思う。
つい、20年くらい前まではあのドラマを見なけりゃ、あの音楽番組を見なけりゃ、翌日のクラスの話題についていけなかったのに。
いまでは、誰もが見てる番組、誰もが聞いてる音楽なんて、ないんじゃないかなあ?
自分のストライクゾーンが周囲のそれと違っていてもなんら問題ではないというか(※)。
(いや、その方がずいぶん生きやすいとは思います。)

※だからだろうけれど、この映画のクリプレのあり方は、ちょっといまの音楽シーンには思えなかった。曲調もそうだけど、これ、いっても90年代だよね。

で、そんな世の中まっただなかなわけですけれど。
私はやっぱり、音楽をやる人には「有名になりたい!」って言ってほしい。
曽我部があのとき、大声で叫んでいたように。

なぜって、そうでなけりゃ、届けられるべきものが届けられるべき人々のところに、届かないかもしれないじゃないか。
どかーんて売れて有名になって、初めて届けられる、届く場所というものもある。
だから、作り手側が「届く人にだけ届けばいい」みたいなことを言うのは、そりゃ違うんじゃねーのと思うのです。

そんなわけで、この映画でとてもわかりやすく「汚い大人」を演じている高樹さんだけれど。
この人しごくまともなことしか、言ってない。
偽悪的になることで秋の創作意欲をかきたてているのかしらん(※)。
でもだとしたら、少しだけ、やりすぎだよね。

※いまさらサイドストーリーの高樹さん編見たんですけども、まったくもってそういうことみたいですね。本当にいまさらなコメントになってしまってお恥ずかしい。(2014.7.3追記)

で、その高樹さんにいいように才能を引き出されまくってる秋が「この声届けたい」て思ったときにできた曲(それはきっと「早く行けよ」の直後にできた曲なんだろうと思うのだけど)を、もうひと押し、聴きたかったなあ。
それはきっと、届けられるべきたくさんのひとに、ちゃんと届いたはずだから。

朝も昼も夕方も真夜中にも愛されたい
秋も冬も春もそして夏にも夢みていたい
夢みていたい

いつかはみんな死んでしまうんだから その前に
街を歩けばあの娘も振り向くくらい有名になりたい
有名になりたい
あぁ あきれるほどに 輝いて 輝いて!
(曽我部恵一「有名になりたい」AL『LOVE LETTER』)
| 映画 | 00:29 | comments(0) | trackbacks(0)
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